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「適正株価を推論する方法!EPS成長率から将来のPER水準を計算する!」


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PERとEPSの関係性を学ぶことで、投資の精度を向上させることが可能!


 Hi!ヤッホー!こんにちは。kabuiki1989です。
 前回の記事(「初心者必見!成長株投資の肝!EPS(1株あたり純利益)を理解する!」)で、EPSについて理解いただけたと思います。「株価を押し上げるためには、EPSもしくはPERのどちらかが上昇する必要がある。」というのが大事なポイントでした。今回はEPSとPERを使った将来の妥当な株価水準を計算する方法を説明したいと思います。
 前回もお話した通り、EPSとPERの関係を学ぶことで、あなたの株式投資の精度を向上させることが可能になります。何故なら、EPSとPERは株価を作る重要な指標だからです。EPSとPERを単体で学んでもあまり意味がありません。成長株投資において、この二つの指標は常に関連付けて考えていく必要があります。
 




PERが低い=必ずしも割安ではない!PERはEPS成長率とセットで考える!


 PERは一般的に銘柄の人気度、そして割安、割高の判断をする指標になります。多くの人は「PERが低いほど割安でPERが高いほど割高だ」と覚えるでしょう。しかし、それは誤りです。成長株投資において、PERを使うときはEPS成長率とセットで考える必要があるのです。どういう意味か説明しましょう。

 二つの銘柄があります。

 銘柄A:株価1500円 EPS100円 PER15倍
 銘柄B:株価2000円 EPS100円 PER20倍

 銘柄Aと銘柄Bのどちらが割安か、わかりますか?
 ここで、即座に「銘柄Aが安い!」と思ってしまった方は危険です。上記の比較ではどちらの銘柄が割安であるのか判断がつきません。では次の通りEPS成長率を条件として付けたらどうなるでしょうか。

 銘柄A:株価1500円 EPS100円 PER15倍 EPS成長率5%
 銘柄B:株価2000円 EPS100円 PER20倍 EPS成長率20%

 割安なのはどちらか?
 正解は銘柄Bになります。一見するとPER15倍の銘柄Aが割安そうに見えますが、実際にはPER20倍の銘柄Bの方が割安と言えます。両銘柄の違いは「EPS成長率」です。上記のようにEPS成長率が違う場合、各銘柄の未来の指標に一体何が起こるのでしょうか?わかりやすく表を使って見ていきましょう。

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 上の表のPERの列を見てください。現在では銘柄Aの方がPERが低いですが、銘柄BがEPS成長率20%で推移すれば、3年後以降のPERは銘柄Bの方が割安になります。PERという指標はEPS成長率によって、将来変化するのです。そのため、単純な現在のPERの比較は当てにならないということです。冒頭で述べた「成長株投資において、PERを使うときはEPS成長率とセットで考える必要がある」というのはこれが理由です。
 株価はどうなるでしょうか?
 銘柄Aの株価は現在1500円です。EPSが毎年5%成長すると5年後の株価は1920円と1.28倍となります。一方で、銘柄Bの株価は現在2000円です。EPSが毎年20%成長すると5年後の株価は4980円であり、なんと2.49倍にもなります。(※銘柄A,Bともに、5年後現在と同じPER水準と仮定)
 つまり、割安なだけではなく将来的な株価上昇をより一層見込めるのも銘柄Bとなります。このようにしてEPSとPERを使って将来の株価を推論することができるのです。

EPS成長率を考えたとき、妥当なPER水準とはどれくらいか?


 さきほどご覧いただいた「EPS成長率による将来PERの変化」の表でもわかる通り、高PERは必ずしも悪とは言えない場合があります。何故なら、EPS成長率が高い銘柄であれば、高PERも時間とともに是正されていくからです。かと言って、ある程度のEPS成長率が約束されるのであれば、PERは低いにこしたことはありません。
 では妥当なPER水準とはどんなものでしょうか?これについては人それぞれ様々な考え方があると思います。私が思う妥当なPER水準はざっくりですが、PERの数値がEPS成長率の数値より低いということです。EPS成長率が20%で、PERが20倍以下とか、そのような具合です。さらに「PER<EPS成長率−5%」であればもっと安心して買い向かうことになります。


EPS成長率が伴えば、高PERは許される?


 EPS成長率が伴うのであれば高PERは必ずしも悪とは言えませんが、ひとつ皆さんに忠告したいのは、年20%のEPS成長率とはそう簡単に達成できるものではないということです。高PERの銘柄は高PERを担保するに足る業績を出さなければなりません。あなたの保有銘柄の決算時、そこそこ悪くない決算なのに、大きく売られた経験はありませんか?成長株は成長期待で買われている以上、成長に少しでも陰りが出たら、今度はその高PERを理由に売られてしまいます。
 そのことを頭に入れて考えたら、低PERとはとてもありがたいことです。低PERということは端的に言って期待されていないということです。マーケットの期待がそれほど無いので、比較的気楽に業績を見通すことができます。また、期待されていない分、素晴らしい決算を出した際には株価は大幅高になるケースが多いのです。


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